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2025.11.01

2025年産 広島牡蠣シーズン到来!解禁後の品質レポートと今年の味わいの特徴

10月20日、広島県で待ちに待った生食用牡蠣の解禁日を迎えました。
この日を境に、県内の牡蠣養殖業者は今シーズンの牡蠣を水揚げし、厳しい品質チェックを経て出荷を始めます。

私たち中野水産でも、音戸の瀬戸で大切に育ててきた牡蠣の水揚げを行い、現在は独自の美浄工程で一つ一つ丁寧に仕上げている最中です。
解禁から約10日が経過した今、2025年産の広島牡蠣の特徴が見えてきました。

今回は、今年の牡蠣の品質や味わいの傾向、そして中野水産が現在取り組んでいることについて、詳しくお伝えします。

2025年産の牡蠣、今年の出来は?

解禁直後の第一印象

10月20日の解禁日、私たちが最初に水揚げした牡蠣を見たとき、正直に言うと今年は少し厳しい年になるかもしれないと感じました。

牡蠣の品質は、その年の海の状態に大きく左右されます。
水温、潮の流れ、植物プランクトンの量など、様々な要因が複雑に絡み合って、牡蠣の成長や味わいを決定するのです。

2025年の海況を振り返る

今年の音戸の瀬戸は、夏から秋にかけて水温が例年より高い状態が続きました。
この高水温などの影響で、海中が酸欠状態になりやすく、残念ながら牡蠣の斃死(へいし:死んでしまうこと)が多く発生してしまいました。
県の専門機関が原因を調査中。

高水温による影響は、牡蠣の生育にも現れています。
今年の牡蠣は、昨年の同時期と比べると若干成長が遅く、本来のふっくらとした身入りになるまで、もう少し時間が必要な状態です。

自然を相手にする仕事ですから、毎年順調にいくとは限りません。
むしろ、こうした厳しい年にこそ、私たち生産者の技術と経験、そして牡蠣への愛情が試されるのだと思っています。

今年の牡蠣の特徴

成長は遅めでも、味は絶品

ここで皆様にお伝えしたい大切なことがあります。

今年の牡蠣は、確かに生育が若干遅く、身入りが完璧な状態になるまで時間がかかっています。
しかし、味はいつも通り絶品なのです。

実際に試食してみると、音戸の瀬戸で育った牡蠣ならではの甘み、旨味、そしてクリーミーな味わいはしっかりと備わっています。
むしろ、この時期の牡蠣で作るカキフライは最高の美味しさです。

厳しい環境で育った分、牡蠣が持つ本来の生命力や味の濃さが際立っているようにも感じます。

サイズより大切なもの

牡蠣を選ぶ時、多くの方がサイズに注目されます。
もちろん、大きな牡蠣は見た目も豪華で食べ応えがあります。

しかし、私たちがもっと大切にしているのは「味」です。
小ぶりでも、味がしっかり詰まった牡蠣。
それこそが、本当に美味しい牡蠣だと考えています。

今年の牡蠣は、まさにそんな牡蠣です。
これから11月、12月と季節が進むにつれて、徐々に身も太ってきます。
でも、今この時期ならではの、ぎゅっと凝縮された味わいも、また格別なのです。

今年特に気をつけていること

選別作業への強いこだわり

高水温の影響で斃死が多かったということは、出荷できる牡蠣とそうでない牡蠣を、より厳しく見極める必要があるということです。

特に殻付き牡蠣の場合、外から見ただけでは中の状態が分かりません。
だからこそ、私たちは一つ一つの牡蠣を手に取り、重さ、感触、殻の状態などを確認しながら、丁寧に選別しています。

今年の選別で確認していること

  • 殻の重量感(中身がしっかり詰まっているか)
  • 殻の閉じ具合(鮮度が良いか)
  • 殻の状態(健康に育った牡蠣か)

この選別作業に時間をかけることで、お客様のもとには確実に良質な牡蠣だけが届くようにしています。

毎日の身入りチェック

解禁後から今まで、私たちは毎日のように牡蠣の状態をチェックしています。

「今日の牡蠣はどうだろう?」
「身入りは昨日より良くなっているか?」
「地方発送を開始できるタイミングはいつか?」

水揚げした牡蠣は、加工業者への出荷も行いながら、日々その状態を確認し続けています。
全国のお客様に発送を開始するタイミングを見極めるために、妥協は一切しません。

広島の牡蠣業界、今年の動向

自然相手の難しさ

牡蠣養殖は、自然を相手にする仕事です。海の状態、天候、水温…私たちがコントロールできないことの方が多いのが現実です。

今年のように高水温で厳しい年もあれば、順調に育つ年もあります。
でも、どんな年であっても変わらないのは、私たちの「美味しい牡蠣をお届けしたい」という想いです。

大変なこともたくさんあります。斃死が多く出た時は、本当に心が痛みます。
それでも、ご注文していただけるお客様がいる限り、誠心誠意、こだわりの美浄生牡蠣をお届けする。それが私たちの使命だと考えています。

広島牡蠣全体の状況

今年の高水温は、音戸の瀬戸だけでなく、広島県全体の牡蠣養殖業者が直面している課題です。
それぞれの養殖場で、それぞれの方法で、この状況に対応しています。

私たち中野水産は、音戸の瀬戸という特別な場所で、独自の浄化工程を経た「美浄生牡蠣」をお届けすることが、他との違いだと考えています。
厳しい年だからこそ、その違いをより大切にしたいのです。

販売開始に向けて

現在の準備状況

お待ちいただいている皆様には大変申し訳ございませんが、現在も毎日牡蠣の状態を確認しながら、地方発送を開始できるタイミングを慎重に見極めています。

絶対ではありませんが11月中旬頃には、皆様にお届けできる準備が整う見込みです。

私たちにとって最も大切なのは、お客様に「美味しかった」「安心して食べられた」と言っていただけること。そのためには、品質が完璧に整うまで、決して妥協しません。

今年は生育が若干遅く、斃死も多いという厳しい状況ですが、それでも味はいつも通り絶品です。だ
からこそ、ベストなタイミングでお届けしたいのです。

販売開始のお知らせ方法

販売開始が決まりましたら、以下の方法で速やかにお知らせいたします。

最新情報の確認方法

特にLINE公式アカウントにご登録いただくと、販売開始の情報をいち早くお届けできます。まだ登録されていない方は、ぜひこの機会にご登録ください。

お客様へのメッセージ

今年の牡蠣への想い

正直にお話しします。今年は、決して楽な年ではありません。
高水温等による斃死、生育の遅れ。自然相手の仕事の厳しさを、改めて実感しています。

でも、それでも変わらないことがあります。味は、いつも通り絶品だということです。

音戸の瀬戸の海で、一年間大切に育ててきた牡蠣たち。
厳しい環境を乗り越えて育った牡蠣だからこそ、味わいには特別なものがあります。

特に、この時期の牡蠣で作るカキフライは最高です。
身がぎゅっと締まって、旨味が凝縮されている。
そんな牡蠣を、ぜひ皆様に味わっていただきたいのです。

お待ちいただいている皆様へ

販売開始をお待ちいただいている皆様、本当にありがとうございます。

大変なこともたくさんありますが、ご注文していただけるお客様のために、誠心誠意、こだわりの美浄生牡蠣をお届けします。これが私たちの約束です。

楽しみに待っていてください。味はいつも通り絶品ですから。

もうしばらくだけ、お時間をいただけますでしょうか。私たちは決して焦りません。
一つ一つ、丁寧に。最高の状態に仕上げてから、お客様のもとへお届けします。

それが、中野水産の「美浄生牡蠣」です。

11月から4月まで、長く楽しめる広島牡蠣

これから迎える美味しい季節

生食用牡蠣のシーズンは、11月から翌年3月まで続きます。
この約5ヶ月間、広島の牡蠣は少しずつ味わいを変えながら、私たちを楽しませてくれます。

今年は生育が若干遅れていますが、これは逆に言えば、シーズン後半にかけてより一層美味しくなっていく可能性があるということ。
11月の爽やかな味わいから始まり、12月、1月と徐々に身が太り、味わいが深まっていく。
そんな変化を楽しんでいただけるはずです。

月ごとの味わいの変化(一般的な傾向)

  • 11月:ぎゅっと凝縮された旨味、カキフライに最適
  • 12月:身がふっくらと太り始め、生食の美味しさが増す
  • 1月:最も身入りが良く、濃厚な味わいのピーク
  • 2月:まろやかで優しい味わいに
  • 3月:シーズン終盤、すっきりとした後味
  • 4月:加熱調理でふっくら濃厚とした味

旬の始まりを味わう贅沢

今、まさに旬の始まりを迎えた牡蠣。厳しい夏を乗り越えて、解禁を迎えた今年の牡蠣は、特別な味わいがあります。

この時期ならではの、身が締まった濃い味わい。特にカキフライにすると、その美味しさは最高です。
ぜひ、2025年産の広島牡蠣を味わっていただきたいと思います。

安全で美味しい牡蠣をお届けするために

中野水産の品質管理

「美味しさ」と「安全性」は、決して別々のものではありません。
安全だからこそ、安心して味わうことができる。
安心して味わえるからこそ、本当の美味しさが分かる。私たちはそう考えています。

中野水産では、以下の取り組みを通じて、安全で美味しい牡蠣をお届けしています。

私たちの取り組み

  • 広島県指定の清浄海域「音戸の瀬戸」での養殖
  • 独自の美浄工程による徹底した浄化
  • 一つ一つの牡蠣を丁寧に確認する品質チェック
  • 熟練した打子さんによる丁寧な殻むき作業
  • 出荷まで一貫した温度管理

今年のように高水温で斃死が多い年は、特に選別作業に時間をかけています。
殻付き牡蠣の場合、外から見ただけでは分からないため、重さ、感触、殻の状態など、一つ一つ手に取って確認しながら選別しています。

365日続く努力の結晶

実は、11月の解禁日は、私たちにとってゴールではなくスタートラインです。
解禁日を迎えるまでの1年間、そして解禁後から3月までのシーズン中も、毎日欠かさず牡蠣と向き合い続けます。

春から夏にかけては種苗の管理、養殖筏の点検。今年は特に高水温への対応に気を配りました。
秋には解禁に向けた品質チェック。
そして冬のシーズン中は、日々の身入り確認と出荷作業。

この365日の努力が、皆様の食卓に届く一粒の牡蠣に込められています。

最新情報のチェックをお忘れなく

販売開始日が決まりましたら、すぐにお知らせいたします。
最新情報は以下でご確認ください。

情報発信チャンネル

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まとめ:2025年産、味は絶品の広島牡蠣

10月20日の解禁から約10日。2025年産の広島牡蠣の現状が見えてきました。

正直に言えば、今年は高水温の影響で生育が遅れ、斃死も多い厳しい年です。
それでも、私たちがお客様にお伝えしたいのは、味はいつも通り絶品だということです。

特にこの時期の牡蠣で作るカキフライは最高です。身が締まって、旨味がぎゅっと詰まっている。
そんな牡蠣を、11月中旬頃から皆様にお届けできる見込みです。

私たち中野水産は、独自の美浄工程を経て、最高の状態でお客様にお届けする準備を進めています。
大変なこともたくさんありますが、ご注文していただけるお客様のために、誠心誠意、こだわりの美浄生牡蠣をお届けします。

もうしばらくお待ちください。楽しみに待っていてください。

音戸の瀬戸の美しい海で育った牡蠣が、皆様の食卓に笑顔を運べますように。
2025年の牡蠣シーズン、中野水産と一緒に楽しんでいただければ嬉しいです。


中野水産では、お客様に安心してお召し上がりいただけるよう、今後も品質管理体制の向上に努めてまいります。ご質問やご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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